ChatGPTは、さまざまな用途で使える生成AIツールです。しかし、万能であるがゆえに「何ができるのか、そして何ができないのか」がよくわからない人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ChatGPTを使って「できること」と「できないこと」をまとめました。
ビジネスにおける活用方法も紹介していますので、参考になれば幸いです。
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ChatGPTにできること
まずは、ChatGPTを使ってできることを紹介します。
- 一般的な質問への回答
- 文章の作成、要約、翻訳、添削
- データの集計、整理
- 相談や壁打ちの相手
- プログラミングの補助
- 画像の生成
一般的な質問への回答
ChatGPTは、インターネット上に回答情報がある質問に答えられます。
具体的には、下記のような内容です。
- 仕事:Excelで〇〇をする関数を教えて
- 学問:生成AIが誕生した歴史を教えて
- 日常生活:〇〇と××を使ったレシピを教えて
- 旅行:沖縄の観光スポットを教えて
- 健康:ストレスを解消する方法を教えて
ChatGPTの強みは、質問に対してピンポイントで回答を提示できる点です。インターネット検索で情報を集める際の「検索し、検索結果に表示されたサイトを開き、目当ての情報を探す」という作業は必要ありません。
また、提示された情報が不足していたり、わかりにくかったりした場合、再び質問することで新たな情報を取得できます。
さらに、日本語以外の言語を日本語に訳して提示させたり、難しい用語を噛み砕いて解説させたりすることもできます。
文章の作成、要約、翻訳、添削
文章の作成もChatGPTの得意分野です。
ブログの執筆、メール文の作成、資料の作成など、ChatGPTにテーマを伝えるだけである程度のクオリティの文章が完成します。
文章を作成させるときのコツは「です・ます調を使い、日本語500文字で小学生にもわかるように作成して」というように敬体や文字数、テイストを指示することです。
ゼロから文章を作成させるだけではなく、すでにある文章を「要約・翻訳させる」「読みやすいように修正させる」といった使い方もできます。
加えて、自分が書いた文章を添削させることも可能です。「誤字脱字や間違った表現の修正」や「より伝わりやすい表現への変更」などを任せられます。
データの集計、整理
ChatGPTは、下記のようなデータの集計や整理も任せられます。
- 平均、中央値、最頻値などの基本統計量を計算
- 特定の属性でグループ化
- 複数のデータセットを結合し1つのデータセットに統合
ChatGPTを使うメリットは、簡単な計算やデータのフォーマット変更、レポートの作成など一連の作業にかかる時間を短縮できる点です。
「売上データを月別に集計→月別の売上推移をレポートとしてまとめる」「顧客の購買履歴を分析→購買パターンやリピート率を計算させる」といった手間のかかる作業を、人が行わずに済みます。
なお、ChatGPTで社内データを扱う場合は、情報の流出に注意しなければなりません。対策として、セキュリティ強度の高いツールを使う方法があります。
情報流出を気にせず社内データを扱えるツール「OfficeBot」なら、プロンプトでデータを与えるだけではなく、データを学習させて社内専用ツールとして利用できます。
詳しくは下記のサイトで紹介していますので、チェックしてみてください。
相談や壁打ちの相手
ChatGPTは対話ができるため、相談や壁打ちの相手としても使えます。
「人間関係の悩みやキャリアの悩み」「学習や仕事のアドバイス」など、相談できる内容はさまざまです。また「ビジネスアイデアの壁打ち」「プロジェクトのプランニング」など、仕事にも利用できます。
ChatGPTの魅力は、対話を重ねて解決の糸口を見つけられたり、アイデアを形にしたりできることです。ChatGPTに考えさせたアイデアについて、より具体的な内容を聞いたり、自分の考えを投げかけて評価させたりできます。
プログラミングの補助
ChatGPTは、文章だけではなくプログラミングコードも生成できます。
「Pythonでリストを昇順にソートするコードを教えてください」というようにテキストで指示するだけでコードが生成され、コピー&ペーストで実装できます。
また、文章と同じように添削を依頼すると、修正すべき部分と修正案を提示してもらえます。
加えて、プログラミングの補助としてChatGPTにデバッグをさせると便利です。手動の場合、バグや問題があるコードを特定し、その上で変数の値や関数の動作、条件分岐の結果などを確認し、修正案を考えなければなりません。
ChatGPTを使ってデバッグを進めると、バグや問題のあるコードの特定と修正案の提示を自動化できます。
画像の生成
有料プラン(20ドル〜/月)であれば、画像生成AI「DALL-E」を使ってオリジナル画像を作れます。
使い方は文章の生成と同じで、プロンプトに「どのような画像を生成させたいか」を入力するだけです。
商用利用が認められているので、ビジネスでも使えます。
【用途に合わせた特化型も】ChatGPT以外の生成AIサービス比較表

ChatGPTではできないこと
ChatGPTには、下記のようにできないこともあります。
- パーソナライズされた質問や専門的な質問への回答
- リアルタイムでの情報提供
- 未来の予測
- 参照元情報の提示
- 動画や音声の作成
パーソナライズされた質問や専門的な質問への回答
ChatGPTは、回答元となる情報をインターネット上から取得しているため、非公開の情報は提示できません。
もし問い合わせ対応のように企業特有の情報を扱う業務に使うなら、回答元となる情報の追加学習が必要です。
また、医学や法律などの専門的な質問に対しては、間違った答えが返ってくるケースがあります。
ChatGPTはさまざまな情報を学習していますが、すべての専門領域を網羅しているわけではありません。インターネット上にある間違った情報をもとに回答を作る場合があります。
リアルタイムでの情報提供
ChatGPTでは、世界情勢やスポーツ速報などリアルタイムの情報は得られません。業界や企業の情報をリサーチする際、古い情報が出力されるケースもあります。
2024年7月時点では、ChatGPTが学習しているデータは2023年10月までの情報です。
定期的に情報が更新されていますが、常に最新情報を学習しているわけではありません。
リアルタイムでの情報を取得したいときは、GeminiやForefront AI、Perplexityなど、最新の情報を学習している生成AIツールを利用しましょう。
未来の予測
ChatGPTは「株価の予測」「天気予報のリサーチ」といった未来の予測にも使えません。
AIを使って未来を予測したい場合は、予測のための統計分析がおこなえる専用AIツールが必要です。
参照元情報の提示
ChatGPTを使って情報を収集した際、参照元や引用は提示されません。「参照元を教えてください」と指示すると提示してくれますが、そのURL先のページが存在しないこともよくあります。
その点、GeminiやPerplexityなら参照元が提示されるので、情報の信頼性を判断しやすいです。参照元のサイトにアクセスし、より詳しい情報を調べられます。
動画や音声の作成
ChatGPTは、動画や音声の生成・編集には対応していません。
AIを使って動画や音声を作りたい場合は、専用の生成AIサービスを利用しましょう。
- 動画:Runway Gen-2、Sora、Vrewなど
- 音声:Coqui、ElevenLabs、Amazon Pollyなど
ChatGPTのビジネスにおける活用方法
企業がビジネス目的でChatGPTを導入する際の主な用途をまとめました。
| 文章作成 | メールや資料などの文書を作成させる |
| 問い合わせ対応 | 社内外から寄せられる問い合わせに対応させる |
| 情報収集 | 社員の情報収集や資料探しに使う |
| 分析 | 売上データや財務諸表、アンケート結果などを分析させる |
| コーディング補助 | プログラマーのコード作成やデバッグの補助として使う |
| 社員教育 | ロールプレイングの相手やナレッジベースとして使う |
| 採用 | 書類や面接を評価させる |
ChatGPT導入としてよく見られるのが、資料作成の補助として使うケースです。具体的には、社内資料や会議の議事録、プレゼンテーション資料の作成にChatGPTが使えます。
また、問い合わせ対応にChatGPTを使う事例も増えてきました。ChatGPTを搭載しているチャットボットを使うことで、顧客や住民から寄せられる問い合わせへの対応や、社内で発生する問い合わせへの対応を自動化できます。
ChatGPTなら回答文を自動生成できるため、従来のチャットボットに必要なFAQの用意が不要です。回答となる情報が書かれた文書を登録するだけで、問い合わせに対応できます。
ChatGPTのビジネス活用については、下記の記事でユースケースを紹介しています。
| 【合わせて読みたい】 ・ChatGPTのユースケースまとめ!実践的な社内での活用方法と注意点 |
【ビジネスに使える】チャットボット型生成AIサービス15選

ChatGPTを上手に活用するコツ
ChatGPTを有効活用するためには、押さえておきたい3つのコツがあります。
- 用途を限定する
- 対話を続ける
- プロンプトを工夫する
用途を限定する
ChatGPTなどの生成AIツールには向き不向きがあります。
ChatGPTの使用に向いているのは、情報を与えた上での文章生成や要約です。壁打ちの相手をさせたり、アイデアを提案させたりするのも向いています。
一方で、ChatGPTは間違った情報や古い情報を提示する可能性があるため、情報収集目的には向いていません。
情報収集を目的として生成AIを使いたい場合は、最新の情報を学習しており、参照元サイトも提示するGeminiやPerplexityを使いましょう。
対話を続ける
ChatGPTを使う際は、一度のやり取りで完璧を目指すのではなく、対話を続けて理想とするアウトプットを引き出しましょう。
そもそもChatGPTなどの生成AIは、単なる質問応答システムではなく「対話型のツール」です。人間同士の会話と同じように、一方的な指示ではなく、双方向のコミュニケーションによって質の高いアウトプットを引き出せます。
例えば、ChatGPTへの質問の回答が理解できないときに「中学生でもわかるように説明してください」と追加でリクエストしてみましょう。
他にも、文章を作成させたときに文字数が多かったら「500文字にまとめて」と指示するなど、対話を通じて徐々に理想の結果に近づけていくのがChatGPTを効果的に活用するコツです。
プロンプトを工夫する
ChatGPTの返答は、プロンプト(指示文・質問文)の内容で変わります。この点も、人間同士のコミュニケーションと同じです。
プロンプトの内容が曖昧だと、理想とする回答とChatGPTの回答内容にずれが生じる可能性が高くなります。
悪い例と良い例を見ると、違いが一目瞭然です。
| 【悪い例】 最近の環境問題に関する面白い話を書いてください。 【良い例】 あなたはジャーナリストです。雑誌のミニコラムのために、最近の環境問題に関する面白い話を書いてください。文字数は800〜1,000語程度で、具体的なデータと事例を含め、読み手が行動を起こしたくなるような内容にしてください。 |
良い例では、以下3つのコツを意識してプロンプトを作成しています。
- 役割を与える
- 具体的な目的を伝える
- 条件を与える
まず「あなたは〇〇です」と役割を与えることで、ChatGPTが与えた役割になりきって回答を生成するため、質が高くなる傾向にあります。その上で、具体的な目的と条件を細かく伝えて、理想に近いアウトプットを引き出せます。
「ChatGPT=知識が豊富だが意図を汲み取るのが苦手な人」だと考え、丁寧すぎるくらい細かく指示や質問を出しましょう。
ChatGPTをはじめとする生成AIを使う際のコツは、下記の記事で詳しく解説しています。
| 【合わせて読みたい】 ・生成AIを使いこなそう!効果的な使い方とコツを紹介 |
ChatGPTを使う際の注意点
ChatGPTを使う際には注意点もあります。
- 情報を信じすぎない
- 作らせた文章をそのまま使わない
- 機密情報は扱わない
ChatGPTの回答には「間違った情報」や「不適切な表現」が含まれていることがあるため、ファクトチェックや表現の修正が必須です。
特に外部へ公開する文章や資料を作らせる場合、間違った情報や不適切な表現をそのまま使ってしまうと信用問題に関わります。
また、無料版のChatGPTには、プロンプトに入力した情報が流出する可能性があるので、個人情報などの機密情報は入力しないようにしましょう。
| 【合わせて読みたい】 ・ChatGPTを活用する際に知っておくべき5つのリスクとその対処法 |
【社内情報も使える】タイプ別 法人向け生成AIサービス比較表

まとめ
ChatGPTにできることは下記の通りです。
- 一般的な質問への回答
- 文章の作成、要約、翻訳、添削
- プログラミングの補助
- データの集計、整理
- 相談や壁打ちの相手
- 画像の生成
加えて、追加でデータを学習させれば、問い合わせ対応などの「クローズドな情報を扱う業務」にも活用できます。
ChatGPT搭載チャットボット「OfficeBot」なら、事前に資料を登録するだけで、社内外から寄せられる問い合わせへの対応が可能です。
詳しくは下記の資料にまとめていますので、ChatGPTのビジネス活用を考えている方はぜひご覧ください。







